e営農再開が復興の要
- 2016.12.09
- 生活/生活情報
公明新聞:2016年12月9日(金)付
福島県飯舘村、南相馬市で
高木副大臣、矢倉政務官 関係者と課題探る
高木陽介経済産業副大臣(原子力災害現地対策本部長)と矢倉克夫農林水産大臣政務官(ともに公明党)は8日、東京電力福島第1原発事故で避難指示が出た福島県飯舘村と南相馬市を訪れ、営農再開に向けた課題を探るべく農業関係者と意見交換した。
飯舘村では、2017年3月末に帰還困難区域以外の避難指示が解除される予定になっている。南相馬市は、帰還困難区域を除いて7月12日に解除された。
両地域での意見交換では、担い手不足や6次産業化に向けた支援、相談体制の充実などに関する意見が寄せられた。また、鳥獣被害について、原発事故以来、対策を講じることができなかったため、イノシシやサルなどの被害が他の地域よりも深刻だとして、早期対応を求める声が上がった。
意見交換を終え、高木副大臣は、同県浜通りの相双地域は農業が基幹産業の一つであることから「営農再開が復興の要になる。実情と課題を把握し、政府と地元自治体で連携を取る中で一丸となってしっかり支援していく」と語った。
矢倉政務官は、「省庁の縦割りを超えて、現場で吸い上げた課題を実現する一歩にしたい」と述べた。