e静脈奇形 治療推進を
- 2016.12.28
- 情勢/社会
公明新聞:2016年12月28日(水)付
「硬化剤」の承認を要望
古屋副大臣に関係学会
古屋範子厚生労働副大臣(公明党)は27日、厚労省で日本血管腫血管奇形学会の佐々木了理事長らと会い、静脈が絡み合うなど異常な形成が見られる「静脈奇形」の治療に使う硬化剤の薬事承認について要望を受けた。公明党の秋野公造参院議員が同席した。
静脈奇形の患者は全国で推定約2万人。このうち約3000人が指定難病に該当し得る重症患者だという。奇形部分に硬化剤を注入し、細胞を壊して縮小させる「硬化療法」が有効とされるが、希少疾患であるため、現在、他の病気で承認された硬化剤を使う「適応外使用」が行われている。
佐々木理事長らは硬化剤の薬事承認の促進とともに、硬化療法の保険収載(保険適用)を早急に認めるよう要請。古屋副大臣は、厚労省の未承認薬・適応外薬に関する検討会議の対象になり得るとして「同会議に要望書を提出すれば検討を行う」と述べた。