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  • 2017.01.16
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2017年1月14日(土)付



「土曜日寺子屋」が好評
福岡・大川市立 大川東中学校
公明議員が尽力、自ら講師も



「この問題教えて!」―。数学や英語、社会など苦手科目の教科書を開き、悪戦苦闘する子どもたちに勉強を教えているのは学校の先生ではない。

福岡県大川市立・大川東中学校(古賀孝志校長)では昨年8月から、高校受験を控えた中学3年生を対象に、地域のボランティアが勉強を教える「土曜日寺子屋」が開かれている。

この取り組みは、市議会公明党の宮﨑稔子議員の呼び掛けによってスタートした。きっかけは地域の保護者から「塾には高くて通わせられないが、子どもに勉強させられる場があれば」との声を受けたことだった。

何かできないかと模索する中で、地域のボランティアが子どもたちに勉強を教える"寺子屋"を思い立ち、すぐさま、古賀校長に相談。市の教育委員会とも連携し、市文化センターを使って土曜日の朝2時間、寺子屋を開催することが決まった。

小学校で教えた経験がある宮﨑議員は、自らも講師として参加する一方、地域の人たちにもボランティアを依頼。「子どもたちのためなら」と教員経験者を中心に10人以上が集まった。最初は生徒の人数が少なく、宮﨑議員は「今後も続けていけるのか」と不安もあったが、一度参加した子どもたちがクラスメートなどに声を掛け、現在では約20人が参加している。

子どもたち同士で勉強を教え合うことも多く、進路や将来のことについてボランティアに相談することもある。参加者の女子生徒(15)は「ここに来ると楽しいし、みんなが勉強しているので自分も頑張ろうと思える」と笑顔で語っていた。

現在、市内で寺子屋が開催されているのは同中学校のみ。宮﨑議員は「塾などに通えず、学校以外に勉強を教えてもらえる場がない子どもたちの力になれるよう、今後もこの取り組みを推進し、他の中学校でも開催できるようにしたい」と述べていた。

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