eコラム「北斗七星」

  • 2017.01.16
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年1月16日(月)付



昨日、お年玉付き年賀はがきの当選番号が発表された。切手シートでも当たればなどと、ほのかな期待を込めつつ、改めて年賀状をめくってみる。この時期、定番のささやかな楽しみである◆"新年の風物詩"も、時代の変化にさらされている。元日配達される年賀はがきの枚数はピーク時に比べると4割減った。コスト削減の観点から、日本郵便は13年間続けてきた2日の配達を今年から取りやめた◆変化の背景にあるのが、電子メールやインターネット交流サイト(SNS)の台頭である。ネット上で年始のあいさつを交わす場面が増えている。年賀状に代わる多彩なネットサービスも生まれているが、北斗子は紙にこだわる。乱筆を省みず、昨年末もせっせとポストに通った◆年に1回、たった一言添えられているだけでも、旧知の友からの便りには心がホッとする。一度の取材を機に、簡潔ながら近況を伝え合う遠方の方もいる。何とも心地良い気分になる◆公明新聞は今年4月2日、創刊55年を迎える。時代は変われど、言葉の持つ力は健在だ。"旧聞"とやゆされることなく、公明党の動きをどこよりも正確に伝える。不透明な世情にあっても、手に取れば、今日も一歩踏み出そうと、活力がみなぎるように。活字に魂を吹き込む作業を、怠らず努めていきたい。(広)

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