eJR町田駅(東京)に試験導入
- 2017.01.20
- 情勢/テクノロジー
公明新聞:2017年1月20日(金)付
新型ホームドアに期待
軽量化でコスト半減へ
こいそ都議が現場を視察 転落防止 、安全な街づくり
JR東日本は昨年12月から、山手線などにある従来型よりも軽量化した新型のホームドアを、横浜線町田駅(東京都町田市)で試験導入した。設置の工期短縮と工事費削減が期待されており、公明党の、こいそ善彦都議(都議選予定候補=町田市)と市議会公明党(奧栄一幹事長)のメンバーはこのほど、同駅を視察し、関係者と意見交換した。
公明が駅のバリアフリー化を推進
今回は、4番線ホーム(八王子方面行き)に1両分のみ設置された。JR東日本のグループ会社が開発した「スマートホームドア」で、左右に動く扉部分が、金属製フレームだけのシンプルな構造。従来型に比べて、開口幅は2.8メートルと広く、本体重量は3割ほど軽い。ホームの大規模な補強工事が不要なため、設置にかかる工期が短く、コストは半分程度になる見込み。
JR東日本横浜支社の担当者は、同駅に導入した経緯について「1日当たりの平均乗車人員が11万人以上で、ホームの基盤構造などが整備に適していた」と説明。その上で、従来型と同等の強度や安全性を備えていることを指摘し、「動作確認などの検証を重ねて、今夏までに1編成(8両)分の完成を予定している」と話していた。
このドアは、電車の到着をセンサーが感知すると自動的に開き、出発時は車掌がボタンを押すと閉まる仕組み。
ドアの開閉作業などを視察した、こいそ都議は、「ホームへの転落事故などを防ぐ重要な対策。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた安全・安心な街づくりへ、今後もしっかりと後押ししていきたい」と語っていた。
都内にある鉄道駅へのホームドアの整備については、都議会公明党(東村くにひろ幹事長、都議選予定候補=八王子市)が中心となって鉄道事業者や国土交通省に要望活動を行ってきたほか、議会質疑などを通して鉄道事業者の取り組みを支援する補助金の確保に尽力してきた。
また、市議会公明党もJR東日本に対して、ホームドアの設置を含む駅のバリアフリー化を要望してきた。