eコラム「北斗七星」
- 2017.01.30
- 情勢/社会
公明新聞:2017年1月30日(月)付
テレビ番組に影響されて毎日、牛乳を温めカップ1杯飲むようになった。北斗子の周囲でも飲み始めた友人や知人がいるし、高校同窓会の新年会も牛乳の話題で盛り上がった。体を温めるためでも、カルシウム補給のためでもない。尿酸値を下げる"薬効"を期待し飲んでいるのだ◆その番組とは、NHKが今月4日に放映した『ガッテン!』(19時半~)。企画の「プリン体じゃなかった! 尿酸値を下げる秘策SP」が、高尿酸値の人、特に痛風で悲鳴を上げた体験者の目を引いたようで、視聴率も12%と高かった◆尿酸は体内に溜まると結晶となり、足の親指の付け根や踵など細い血管を通る時に神経を刺激し激痛を起こす。北斗子も踵の骨が折れたのかと勘違いしたほどだ◆尿酸を作り出す要因として知られているのがプリン体。ビールやレバーなど飲食物に多く含まれ、尿酸値が高くなると飲食も制限せざるを得なくなる。ところが番組では、毎日カップ1杯の牛乳で尿酸の排泄を促してくれるというのだ◆以来、尿酸値が下がるのを身をもって"ガッテン!"したいと、北斗子は冷蔵庫に1リットル牛乳パック2本を常駐させている。一方、このところ減少傾向にあった牛乳消費量が、番組をきっかけに増加に転じてくれれば業界にとっても御の字だろう。(流)