eコラム「北斗七星」

  • 2017.02.02
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年2月2日(木)付



96歳の本紙愛読者の投稿が反響を呼んでいる。2014年まで足かけ42年にわたり月1回の割合で投稿を続けてきたが、気力の低下に伴い94歳で中断。しかし、98歳の兄が毎日1時間の散歩を続けていると聞いて発奮し、投稿再開を決意したというものだ◆1月10日付の「波紋」欄に掲載されて以来、勇気付けられ約20年ぶりに投稿を再開したという70歳の読者の声(同25日付に掲載)をはじめ、多くの共感や決意が編集部に寄せられた。投稿活動は老化防止に役立つとの意見も少なくない◆高齢化が進む中、健康への関心は高まる一方だ。大手広告代理店の博報堂が60代を対象に行った調査では、自分が要介護状態にならないよう「定期健診」や「適度な運動」「新聞や本を読み頭を使う」など、何らかの実践をしている人が8割を超えている◆これから後期高齢者になる60代の多くが介護予防に努めていることから、先輩世代よりも要介護になる割合は低くなるとの見方もある。結果的に社会保障費の膨張が少しでも抑えられれば有り難い話なのだが◆ともあれ年齢を問わず健康が第一。ちなみに今年80歳になる筆者の父親は、地域の社交ダンスサークルに週4回通っている。果たして自分が80歳の時、何をしているだろうか。本紙への投稿を決意しているかもしれない。(幸)

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