e日米の方向性共有を
- 2017.02.09
- 情勢/国際
公明新聞:2017年2月9日(木)付
同盟、経済の重要さ力説
首脳会談控え山口代表
安倍首相、今夜訪米
安倍晋三首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は8日昼、首相官邸で懇談した。席上、山口代表は米ワシントンで10日(現地時間)に行われるトランプ米大統領と安倍首相による初の日米首脳会談について、「大統領と首相が基本的な日米の方向性について認識を共有し、何でも話せる人間関係、信頼関係を深めてほしい」と期待を寄せた。
さらに、山口代表は、先に来日したマティス米国防長官と首相の会談で、強固な日米同盟を堅持していく方針で一致したことに言及。首脳会談でもその認識を基にして、日米同盟の重要性を再確認してもらいたいと要望した。
経済協力のあり方については、「相互の利益に資するような方向性を見いだせるよう、基本的な話し合いをしてもらいたい」と伝えた。
一方、今後の国会運営に関しては、山口代表が「緊張感を持って対応し、2017年度予算の一日も早い成立をめざして、政府・与党が連携を密に取り組む必要がある」との認識を示したのに対し、首相も「緊張感を持って臨んでいく」と応じた。
日米首脳会談はワシントンで10日午後(日本時間11日未明)に行われる。
首相は9日夜に日本を出発。会談後にトランプ氏と共同記者会見を行い、さらに昼食を取りながら会談を続ける。
首相は大統領専用機「エアフォースワン」に同乗して、トランプ氏の別荘があるフロリダ州パームビーチに移動し、両夫人を交えた夕食会に臨む。11日には大統領とゴルフを行い、再び夕食を共にする。
外務省によると、日本の首相と米大統領がゴルフをするのは、1957年の岸信介首相とアイゼンハワー大統領以来。
トランプ氏が首脳会談を行うのは、英国のメイ首相に次いで2人目。日本の首相が米大統領と2日間にわたり会談するのは異例で、首相は個人的な信頼関係の構築に努める。13日に帰国する。
先に来日したマティス米国防長官は、沖縄県・尖閣諸島が米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと明言。日本の在日米軍駐留経費負担を評価している。