eコラム「北斗七星」

  • 2017.02.22
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年2月22日(水)付



昨年亡くなられた登山家の田部井淳子さん。女性初のエベレスト登頂をはじめ、女性登山家の先駆者だった。2年前に取材した折、「山登りもね、『まずやろう』という気力と体力が大事」と、穏やかに語られていた◆「体育は不得手」な田部井さんが登山に魅せられたのは小学4年生の時。担任に連れられ、初めて自分の足で山頂に。その時の達成感が、世界の名峰を踏破しゆく原点と伺った。福島・三春町の出身で、東日本大震災後は「私にできることは一緒に行動すること」と、がんと闘いながら被災者と登山やハイキングを頻繁に重ねた。志を貫いた生き方は、永く語り継がれることだろう◆原点を大切に行動する人の思いは途絶えることがない。東京都元副知事の青山やすし・明治大学教授は一人の住民の声を聞き、昔も今も地域密着に徹する公明都議を長年、見届けてきた◆自らの足でかせぎ、練り上げた政策を形にしていく。青山氏はここに公明党と、にわかづくりの政党との違いを見る。「市民の声を政治に反映するのが公明党の強み」(「公明」3月号)と、公明党の政策創造能力に期待を寄せる◆きょうから、注目の都議会定例会が始まる。生活者の立場から一貫して都政をリードしてきた都議会公明党。確かな軸足があるからその存在感がひときわ光る。(広)

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