e認知症支援者にマーク

  • 2017.02.24
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2017年2月24日(金)付



専門学校にデザインを依頼
神奈川県



神奈川県は、認知症患者を支える人たちの活動を後押しする県独自のマークをつくることを決め、デザイン制作を依頼した横浜デジタルアーツ専門学校(横浜市港北区)で先ごろ、説明会を開催した。これには、推進してきた公明党の鈴木秀志県議も駆け付け、あいさつした。

県内の認知症サポーター養成講座の受講者は、昨年末で42万人を超えているが、修了者がもらえる「オレンジリング」を常時装着している人は一部にとどまっている。そこで県は、普段から身に着けてもらえるマークを、県と包括協定を結ぶ学校法人岩崎学園グループの同校に依頼した。

マークのデザインに取り組むのは、同校の総合デザイン科とグラフィック科の1年生の約70人。あいさつに立った鈴木県議は「例えば、認知症の妻が外出先で失禁しても、夫が妻を連れて女性用トイレに入るのは難しい。その時、近くにマークを付けている人がいれば助けを求められる」とマークの意義を強調し、若い感性に期待を寄せた。

この後、学生たちは認知症サポーター養成講座を受講し、認知症に対する理解を深めた。

県によると、今後の流れは、(1)2月中に学生がデザイン案を作成(2)3月末までに県が設置する選考委員会で候補を決定(3)5月までに県がデザインを決定(4)市町村に紹介するほか、啓発活動などに活用していく―となるという。

認知症患者の支援に関するマークについては鈴木県議が、昨年6月定例会で多くの人に身に着けてもらえる県独自のマークを考案するよう提案し、黒岩祐治知事から前向きな答弁を引き出していた。

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