eサル対策にドローン

  • 2017.03.02
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2017年3月2日(木)付



追い払い効果試し課題検証
神奈川県



公明党の鈴木秀志・神奈川県議はこのほど、同県厚木市にある県立自然環境保全センターを訪れ、ドローンを利用したニホンザルの追い払い支援ロボットの実証実験を視察した。

実証実験は、「さがみロボット産業特区」に関連した取り組みの一環で、民間企業の技術を活用した共同開発プロジェクトとして進められている。

県内のニホンザルは、主に県の北部から中央部と西部にかけて生息。果樹や野菜などが食べられてしまう農作物被害は、2013年度が約1432万円、14年度は約2520万円に上っている。

このため、鈴木県議は昨年6月の県議会環境農政委員会で、ドローンを活用した鳥獣被害対策を進めるよう提案。今回の実証実験に結び付いた。

計画によれば、衛星利用測位システム(GPS)を群れの中のサルに取り付け、巡回・監視するドローンが群れの位置を把握。群れが移動すれば追尾し、何らかの方法で追い払ったり、山奥まで誘導するといった対策を試みる。

現在は、GPSを装着したサルの位置情報で群れを確認し、ドローンによる追い払い効果をテストしている段階で、今後、さまざまな課題の検証に基づく成果を踏まえ、事業化をめざす方針だ。

鈴木県議は「ドローンをはじめ、ロボットを効果的に活用し、県民が安全で安心して暮らせる環境づくりに力を尽くしたい」と語っていた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ