eひな祭りイベントで乳がん検診の受診啓発

  • 2017.03.02
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2017年3月2日(木)付



参加者がクイズゲームなど通し理解を深める
公明市議の提案がカタチに
香川・東かがわ市



香川県東かがわ市の恒例イベント「引田ひなまつり」が2月25日から開催され、県内外の来場者でにぎわっている(明日3日まで)。15回目を迎えた今回は「女性の健康週間」(1日から8日まで)に合わせて2月25、26日の2日間、乳がん検診の早期受診を呼び掛ける「ピンクリボン」の啓発ブースが設けられた。昨年3月定例会で、ピンクリボンと関連したひな祭りイベントの実施を提案していた公明党の久米潤子市議が参加し、関係者と共に啓発活動を行った。

江戸時代からの古い町並みが今も残る同市引田地区(旧引田町)。この地域ではかつて、女児が生まれると初節句で「引田飾り」と呼ばれる豪華なひな飾りを近所や親戚に披露し、もてなす風習があった。

「引田ひなまつり」は、こうした旧習を再現しようと、同地区の住民でつくるボランティアグループ「引田まち並み保存会」が中心となって2003年から毎年開催。期間中は、延長約1.5キロの古い町並み一帯が会場となり、70軒の民家や商店のショーウインドーに色鮮やかな100点以上のひな人形を展示。毎年、約5万人の観光客が訪れ、そのうち女性の来場者が7割強を占めるなど、市を代表する女性向けのイベントとして定着している。

こうした機会に、乳がんについて知ってもらおうと、会場内には今回から新たにピンクリボンの啓発ブースが登場。同市特産品の讃岐和三盆糖で乳房をかたどった「おっぱい和三盆」など啓発グッズの販売のほか、乳がんに関するクイズゲームなどが行われ、家族連れなどでにぎわった。

また、「湯船の中で触診してほしい」という意味で「乳良く剤」というユニークな名前の入浴剤をつくるワークショップも実施。参加者は、クイズやワークショップを通し、がんの発症率の高さに驚いたり、自己検診の重要性を学ぶなど、楽しみながら乳がんの知識を深めた。

ピンクリボンかがわ県協議会の藤田純子事務局長は「ピンクリボン運動の知名度は高まりつつあるが、乳がんの正確な情報を知っている人はまだ少ない。ここで学んだ一人一人が勇気を出して乳がん検診に行ってほしい」と話していた。

啓発活動を共にした久米市議は「女性の健康を願うひな祭りの本来の趣旨にかなった取り組み。継続的な運動となるように今後も推進していきたい」と語っていた。

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