e地下水調査方法に疑義
- 2017.03.06
- 情勢/社会
公明新聞:2017年3月5日(日)付
参考人「手順、引き継がれず」
都議会豊洲市場特委で伊藤、栗林議員
東京都議会の豊洲市場移転問題特別委員会が4日開かれ、地下水モニタリング調査に関わった業者を参考人として招致した。公明党から伊藤こういち(都議選予定候補=品川区)、栗林のり子(同=世田谷区)の両議員が質問に立った。
伊藤議員は、都が1~3回目の調査を担当した業者に発注した際の仕様書に「『今後の基礎資料として活用する採水手順書を作成』とあるが、その後は引き継がれたのか」と質問。業者は、引き継がれていなかったことを明かし、調査方法の一貫性に疑問が残った。
また、環境基準の79倍のベンゼンなどが検出された9回目の調査を行った業者が、本来採取すべき地下水ではなく、採水前にパージ(除去)した停滞水を分析に回したことを明らかにしたことから、伊藤議員は「水は濁っていたか」と指摘。同業者は「水は多少、濁っていた」と述べた。
栗林議員は業者に対する仕様書に関し「ずいぶん簡素なものだ。適切に調査が行われたのか」とただした。