eブラックバイト根絶へ
- 2017.03.10
- 情勢/社会
公明新聞:2017年3月10日(金)付
厚労、文科相に党学生局 相談窓口の設置など提言
公明党学生局(佐々木さやか局長=参院議員)は9日、厚生労働省を訪れ、塩崎恭久厚労相に対し、高校生や大学生に過酷な労働を強いるブラックバイトの根絶に向けた政策提言を申し入れた。
席上、佐々木局長らは、党学生局の推進で2015年に厚労省が行ったブラックバイトに関する初の実態調査の結果に言及。企業の人手不足などを背景に、ブラックバイトが深刻な社会問題となっている現状を指摘し、「どこに相談したらいいのか分からない学生や、ブラックバイトに気付いていない学生もいる。改善のための早急な手だてが必要だ」と強調した。
提言では、学生や教職員らに対し、法令の知識や過去のブラックバイトの事例と解決法などを学ぶ「労働教育」の推進、インターネットサイトやスマートフォンの専用アプリを活用した診断・相談窓口の設置を要望。
さらに、立場の弱い学生に代わって、都道府県の担当部局が問題のある企業に注意や調査をするほか、求人の内容と実際の待遇が異なることがないよう求人情報の提供者に対し、正確な情報発信を徹底することなどを要請した。
塩崎厚労相は「ブラックバイト対策に公明党が一番熱心に取り組んでいる。前向きに対応していきたい」と述べた。
この後、佐々木局長らは文部科学省で松野博一文科相にも同様の申し入れを行った。これには樋口尚也文科大臣政務官(公明党)も同席した。