e悲しみ乗り越え、明日へ
- 2017.03.13
- 情勢/社会
公明新聞:2017年3月12日(日)付
東日本大震災 6年
被災地で鎮魂と復興の祈り
静寂に包まれた黎明の海に厳かな陽が昇る―。東日本大震災から6年を迎えた11日、東北の被災地は、犠牲者を悼み、復興を誓う祈りに包まれた。
仙台市若林区の荒浜地区。「あの日」のように雪が舞う中、砂浜に立ち、朝日に向き合う家族がいた。一家は、津波で自宅を流されながらも、穏やかな暮らしを取り戻そうと歩み続けている。
今月31日に東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示区域の解除が予定されている福島県浪江町。請戸地区では、亡き人をしのび、慰霊碑に花を手向け、手を合わせる人が相次いだ。
岩手県大船渡市では、沖縄県那覇市立城南小学校の児童が大船渡湾を訪れ、鎮魂の祈りを込めて、折り鶴を流した。
悲しみを乗り越え、前へ、明日へ。人々は、復興へたゆみなく進み続ける。(東日本大震災取材班)