eひとり親の子ども(18歳まで)無料に

  • 2017.03.13
  • 生活/子育ての補助金・助成金

公明新聞:2017年3月13日(月)付



インフルエンザ予防接種
10月から市内1500人対象
東京・昭島市



東京都昭島市では今年10月から、季節性インフルエンザによる感染症を防ぐための予防接種を、ひとり親家庭の18歳以下の子どもは無料で受けられるようになる。これまでも18歳以下は1回1500円で受けることができ、市の担当者によると「これらのような取り組みは、多摩地区では昭島市のみで全国的にも珍しい」という。

「予防接種を受けたほうが良いとは思うけど、なかなか余裕がなかった」と話すのは、女手一つで4人の子どもを育てる、市内在住の織田弘子さん。昨年は子どもがインフルエンザにかかり、看病のため約1週間、仕事に行けなかったという。「予防接種をしても、インフルエンザにかかることもあるので、つい躊躇していました。無料で受けられるのは本当に助かります」と笑顔で語った。

市内に住む竹原厚美さんの子どもは今年、高校を受験した。「受験があったので、今年初めて予防接種を受けさせました。病院によっては1回5000円かかることもあると聞きましたが、昭島市は接種費用が安いので、ありがたい」と喜んでいた。

インフルエンザは38度以上の発熱、頭痛などの症状が急激に現れ、免疫力が低下している人は肺炎を伴うなど症状が重くなることもある。ワクチンは任意接種のため有料で、また一般的に小学6年生までは年2回の接種が推奨されるなど、経済面での負担は大きかった。

昭島市では独自の事業として、2010、12、14年にそれぞれ、小学6年生、中学3年生、高校3年生(相当年齢)までを対象に、1回1500円で予防接種を受けられるよう助成対象を拡大してきた。

今年10月から無料で受けることができるのは、児童扶養手当を受けているひとり親家庭で、市内の約1000世帯、1500人の子どもが対象になる見込み。


公明が一貫して推進

公明党の大島博市議は09年6月議会で、子どものインフルエンザ予防接種費用への助成を主張したのをはじめ、受験シーズンがインフルエンザの流行期と重なるため、受験生までの対象拡充を何度も訴えていた。また昨年11月には、党市議団(赤沼泰雄幹事長)が臼井伸介市長に対して行った17年度予算要望の中で「ひとり親家庭の支援策としてインフルエンザワクチン接種費用の無料化」を求めていた。

今回の実現を受けて大島市議は「予防接種を受けることで、症状の重篤化を阻止する効果が期待できる。今後は周知に尽力していく」と語っていた。

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