eコラム「北斗七星」

  • 2017.03.29
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年3月29日(水)付



一昔前なら考えられなかったのでは。サッカーJ2横浜FCの三浦知良選手がJリーグ史上初の50歳でゴールを決め、切れの良いカズダンスを披露。ジャンプの葛西紀明選手はスロベニアでのW杯で、44歳9カ月にして自身の持つ最年長表彰台記録を更新。いずれも今月の話題である◆音楽業界に目を転じると、最近は息の長い活躍を続けるアーティストが目立つ。象徴的な存在の一人が加山雄三さん。「永遠の若大将」は来月80歳を迎えるが、今も若手らを交えて頻繁にコンサート活動を行う◆年頭、ある提言が波紋を投げかけた。65歳としている高齢者の定義を75歳以上に改め、65~75歳は准高齢者として社会の支え手に、とする内容だった◆提言を発表したのは日本老年学会。現代人は身体面や知的能力で5~10歳若返っていると分析する。国の意識調査からも、65歳を高齢者とすることに否定的な意見が多かったという。ちなみに高齢者の就業者数は12年連続で増え続け、730万人いる◆公明党は「活動寿命」を伸ばそうと提案している。対価を得る仕事に限らず、地域活動に関わる期間をより長く。支え合いの社会づくりに貢献する人を増やそうという話だ。生涯現役で生きがいにあふれた生活を送れるように。前向きな発信を行うことも大切な政治の役目である。(広)

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