e雪崩事故の再発防ぐ
- 2017.03.30
- 政治/国会
公明新聞:2017年3月30日(木)付
地方議員とも連携し対策強化
栃木の惨事で山口代表
公明党の山口那津男代表は29日午前、国会内で開かれた党参院議員総会で、27日に栃木県那須町のスキー場付近で発生した雪崩により、登山講習中の高校生ら8人が死亡した事故について、「極めて痛ましい事故だ」と述べ、犠牲者に対し哀悼の意を示すとともに、党を挙げて再発防止に取り組むと強調した。
この中で山口代表は、政府に対し、徹底した事故原因の究明と再発防止策を講じるよう要望。再発防止に向けた取り組みについては、「気象条件や山の自然状況を把握し、安全を確保した上で訓練を行うという基本を検証し直すことが重要だ」と指摘した。
党の対応としては、27日に福島県の安達太良山でも雪崩による死亡事故が起き、今後も同様の事故の発生が懸念されることから、地方議員と連携を強化し、対策に万全を期すと力説した。
政府、関係省庁会議開く
政府は29日、栃木県那須町のスキー場付近で発生した雪崩事故を受け、関係省庁災害対策会議を開いた。
会議の冒頭、松本純防災担当相は「今後も雪崩や落雪の発生が懸念される。地方自治体と緊密に連携し、警戒態勢の強化や危険な場所の巡視など政府一体となって防災体制の強化に努めたい」と述べ、協力を求めた。
会議では、各省庁が現地の気象や対応状況などを報告。政府は昨年12月、融雪出水期の防災体制の強化を求める通知を全国の自治体に出していたが、改めて通知することも確認した。