e6年ぶりに運転再開
- 2017.04.03
- 生活/生活情報
公明新聞:2017年4月2日(日)付
JR常磐線 浪江―小高間 福島復興の原動力
高木副大臣が式典に出席
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で運休していた福島県内のJR常磐線のうち、浪江(浪江町)―小高(南相馬市)間の8.9キロが1日、運転を再開した。浪江町の避難指示が帰還困難区域を除き3月31日に解除されたことに合わせた。6年ぶりに鉄路が仙台圏とつながった。
JR東日本は、残る運休区間の竜田(楢葉町)―浪江間(27.7キロ)について、2020年3月末までの全線開通をめざしている。
同日、小高駅から電車に乗車し、浪江駅での記念式典に出席した高木陽介経済産業副大臣(原子力災害現地対策本部長=公明党)は、「故郷で生活を再開する町民の心強い支えになると確信する」と強調。馬場有町長は「運転再開は復興の大きな原動力だ。次世代に引き継ぐ町を力の限り再生していく」と語った。
南相馬市に避難している東海林サチ子さん(61)は、浪江行きの始発列車に乗車。先頭車両の前方に立ち、懐かしい風景に目を細めていた。降車後、「町の新たな誕生日。一歩ずつ元の姿を取り戻していくんだね」とほほ笑んだ。