e小池知事が全生園訪問
- 2017.04.03
- エンターテイメント/情報
公明新聞:2017年4月2日(日)付
「偏見や差別の解消めざす」
東京・東村山市のハンセン病療養所
谷村都議が同行
東京都の小池百合子知事は1日、東村山市にある国立ハンセン病療養所「多磨全生園」を訪れた。都によると現職知事が同園を訪問するのは1959年9月以来。公明党の谷村たかひこ都議(都議選予定候補=北多摩1区)が同行した。
小池知事は園内で、強制的に堕胎された胎児の慰霊碑「尊厳回復の碑」の前で冥福を祈り、亡くなっても故郷に戻れなかった入所者の遺骨を納めた「納骨堂」に献花。続いて全国ハンセン病療養所入所者協議会の藤崎陸安事務局長や入所者らと面会し、園内での暮らしを聞くなど、和やかに懇談した。
視察後、小池知事は「都として偏見や差別の解消に努める」と強調。入所者の平均年齢が80歳を超える現状に触れ、高齢化に対応する必要性を指摘した。
都知事の全生園訪問に関しては、谷村都議が昨年2月の定例会で要請したほか、今年3月1日の定例会でも、小池知事に「桜が満開になる頃にお越しいただき、入所者を励ましていただければ」と求めていた。
谷村都議は「半世紀ぶりとなる歴史的な訪問となった。全生園を人権を学ぶ場として後世に残す『人権の森構想』を進めていきたい」と語っていた。