eフルコスト情報 開示対象を拡大

  • 2017.04.04
  • 政治/国会

公明新聞:2017年4月4日(火)付



財政"見える化"が前進
衆院決算行監委で伊藤氏



3日の衆院決算行政監視委員会で公明党の伊藤渉氏は、行政サービスごとに人件費や事務費などの総額費用を表した「個別事業のフルコスト情報」について、2014年度は24事業、15年度は41事業を対象に試行的に開示されていることに触れ、さらなる財政の"見える化"に向けて「対象を拡大すべき」と訴えた。

麻生太郎財務相は、フルコスト情報の開示について、公明党議員の提案を受けて実施したことに言及し、「財政の透明性の観点から極めて有効」と強調。対象業種の拡大は「フルコスト情報活用の視点を踏まえ、この取り組みはさらに前に進めたい」と応じた。

また、伊藤氏は、フルコスト情報の開示で特に注力すべき事業として、予算規模が大きく、国民の関心も高い社会保障に関する事業が重要と力説。厚生労働省は「社会保障に関する事業の"見える化"を図り、国民に分かりやすい説明に努める」と答えた。

一方、伊藤氏は、ひとり親家庭を経済的に支援する「母子父子寡婦福祉資金貸付金」制度についても質問し、同交付金による入学金・授業料の貸付対象に大学院進学も含むよう要望した。

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