e猫の「飼い主責任」促す

  • 2017.04.07
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2017年4月7日(金)付



公明県議らが参加 課題解決へ活発に討論
神戸市で愛護団体がシンポ



猫の飼い主責任を考えるシンポジウムが先ごろ、神戸市内で開かれ、パネリストとして参加した兵庫県議会公明党・県民会議の谷井勲議員が、動物愛護管理法改正や県条例の制定に向けて意気込みを語った。また来賓として中野洋昌衆院議員が出席しあいさつした。

各地の動物愛護団体で構成する「人と動物の未来を創るネットワーク会議」が主催。地域環境の悪化だけでなく殺処分にもつながる猫の多頭飼育や、増え過ぎによって飼い主の生活が破綻する「多頭飼育崩壊」について、現状や原因、解決のための課題などを話し合った。

パネル討論で谷井議員は、多頭飼育崩壊の現場に立ち会った経験を語った上で、自らの議会質問を機に、県が猫の飼い主責任を明示した「ガイドライン(指針)」を作成することになった経緯を報告。動物愛護管理法の次期改正に当たっては、▽猫の管理を明文化させる▽ボランティア団体への助成制度をつくる――などをめざすと強調し、「国会議員にも理解を求めていく。力を合わせて取り組もう」と呼び掛けた。

公益財団法人を立ち上げ動物の保護活動を展開している女優の杉本彩さんは、「猫の多頭飼育崩壊が起こるのは入手しやすいから。何らかの法的規制が必要で、飼い主に不妊・去勢手術を義務付けてもいいのでは」と主張。弁護士の細川敦史氏も、「現行法は、繁殖制限に関して実効的でない」と賛意を示した。

パネル討論に先立ち、杉本さんが基調講演し、生命あるペットを「商品」として大量に生産・流通させることに強く反対。「利益のためにペットが犠牲になる社会から、人とペットが共生できる社会にしなければならない」と訴えた。

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