e子どもの読書を推進する公明党

  • 2017.05.09
  • 情勢/解説

公明新聞:2017年5月9日(火)付



"三つの運動"で後押し
「ブックスタート」など各地で定着



公明党は、子どもが本と親しむ環境づくりを推進してきました。その取り組みについて、党員の公恵さんと明子さんが友人の友美さんに語っています。

公恵 4月23日の「子ども読書の日」から、5月12日までは「こどもの読書週間」です。

友美 スマートフォンやタブレット端末も便利だけど、やっぱり子どもには紙の本をたくさん読んでもらいたいわね。そういえば公恵さん、かなり前から学校で読み聞かせのボランティアをやってるわね。

公恵 ええ。公明党は2000年、女性委員会のもとに「子ども読書運動プロジェクトチーム(PT)」(当時)を設置して、三つの運動を始めました。その中の一つが読み聞かせで、全国各地で女性党員が学校や地域でのボランティアを積極的に進めました。私もその時以来、活動を続けています。

友美 まあ、すごいわね。三つの運動の、他の二つは何?

明子 一つは、学校での「朝の読書」よ。1988年に千葉県船橋市の私立高校で始まったもので、授業が始まる前に自分が好きな本を10分間読む取り組み。実施した学校では授業での集中力が上がったり、本が好きになったといった効果が報告されているわ。

友美 読書を習慣づける良い取り組みね。

公恵 公明党は、各地で「朝の読書」を推進しました。実施校は公明党がPTを立ち上げた2000年当時は小・中、高校を合わせて約5000校でしたが、今では小学校が1万6643校、中学校が8566校、高校が2230校の計2万7439校で実施されており、実施率は76%になりました(5月8日現在、朝の読書推進協議会調べ)。

明子 もう一つの運動が、「ブックスタート」よ。乳幼児健診時などに絵本を手渡すもので、1992年に英国で始まり、日本では2000年に東京・杉並区で試験的に開始。翌年には長野県松本市でも始まったわ。ともに公明党の女性議員が後押ししたものよ。その後も全国で推進し、985市区町村(2月末現在、NPOブックスタート調べ)に広がったのよ。3歳児健診や小学校入学時などに本を贈る「セカンドブック」を実施する自治体も増えているわ。


小・中学生 平均冊数が倍増

友美 地道な取り組みを続けてきたのね。

公恵 公明党は法律の整備も進め、01年には「子どもの読書活動推進法」が、05年には「文字・活字文化振興法」が制定。学校図書館の充実が図られるなど、読書環境の充実が進みました。

全国学校図書館協議会と毎日新聞社が共同で実施する「学校読書調査」によると、01年の平均読書冊数(5月の1カ月間)は小学生が6.2冊、中学生が2.1冊、高校生が1.1冊でしたが、16年は小学生11.4冊、中学生が4.2冊、高校生1.4冊と、いずれの世代も上昇。特に小・中学生はおよそ2倍に伸びています。

友美 「活字離れ」と言われているけど、子どもの読書冊数は増えているのね。学校や地域での取り組みがいかに大切か、分かったわ。

明子 党女性委員会の教育・文化PTで座長を務める浮島智子衆院議員は、「心を育む本に子どもが親しめるよう、環境整備を進める」と話しているのよ。

友美 公明党の取り組みにますます期待するわ。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ