eコラム「北斗七星」

  • 2017.05.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年5月12日(金)付



遅い朝食をとっていると中学校の校庭から元気の良いかけ声。今年も、運動会の練習が始まったようだ。新学期から一月余り、新入生は中学校生活になじんだろうかと気にかかる◆勉強が嫌いだとする子どもの比率は、中学校入学、高校入学のたびに増える。調査によれば、小学生で3割程度だが中1で45%、中2で57%に激増、高校では6割で高止まりする。薄ら寒い数字だが、希望もある。「嫌い」から「好き」に変わる子どもがどの学年でも1割前後いる◆変化した子どもに何があったのか。勉強方法では「繰り返し書いて覚える」「間違えた問題をやり直す」「友だちと教えあう」ことで、成績が上がった。また、調べたり考えたことを発表する授業や、学校の先生以外から話を聞く授業を受けている。さまざまな刺激を受けて、「学ぶ」ことに楽しさを覚えたのだろう◆意外なところを一つ。特に中高生の場合、勉強だけでなく仕事や進路、さらに社会のニュースについて、父親と会話している子どもほど「嫌い」から「好き」に変わることが多いという(いずれもベネッセ調べ)◆母の日が近い。子どもとの会話をお母さんに任せきりにしていないだろうか? お父さんとの話が変化のきっかけになるかもしれない。照れずに子どもと向き合ってはどうだろうか。(繁)

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