eコラム「北斗七星」

  • 2017.05.17
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年5月17日(水)付



2019年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」では、「日本マラソンの父」と呼ばれる故・金栗四三氏が描かれる。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会に出場した2選手のうちの一人だ◆熊本県出身の同氏が卒業した旧制玉名中学校(現玉名高校)は、北斗子の母校。校庭にはランニングパンツ姿の銅像が立っており、「深夜になると、金栗さんの銅像が走り出す」という"七不思議"が伝わっていた◆ストックホルム大会の競技中に意識を失い、失踪扱いになっていた同氏。後にスウェーデンの記念式典に招待されてゴールし、54年8カ月6日5時間32分20秒3という「マラソン最長記録」の逸話がある。真夏の房総海岸での耐熱練習や心肺機能を高める高地トレーニングも考案したが、最大の功績は、チーム意識を持たせながら長距離選手を育成しようと始めた駅伝といわれる◆ちょうど100年前、京都から東京までを"たすき"でつなぐ「東海道駅伝徒歩競争」が開催。これが原点となって、「アメリカ大陸横断駅伝」という壮大な構想の予選会として始まったのが、箱根駅伝である◆公明党の歴史的原点は東京都議会。告示まで1カ月余りとなった首都決戦の勝利へ、一人一人と心をつなぎ全国の力を合わせて走り抜こう。(祐)

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