e「共産主義社会」めざす
- 2017.06.21
- 情勢/解説
公明新聞:2017年6月21日(水)付
志位委員長 若者向け冊子で訴え
共産党への「一票」は革命への「一歩」
最近の日本共産党は、共産主義に対する国民の警戒心を解こうと、あの手この手で"ソフト路線"を印象付けるのに躍起です。ところが、6月12日に同党が発表した若者向け冊子で本音をポロリ。共産主義社会に向けた革命をめざすという同党の真の目的が何ら変わっていないことが、改めて明らかになりました。
「資本主義の矛盾をのりこえ......共産主義社会をめざそうというのが私たちの立場です。だから『共産党』を名のっている」。この冊子で同党の志位和夫委員長は、こう明言しています。
さらに志位氏は、日本が共産主義社会になれば「労働時間を抜本的に短縮」「だれもが自分の能力を、自由に全面的に発展」と"バラ色の未来"が待っているかのように語り、若者を同党に勧誘しています。
こうした手法は、1959年末から始まった在日朝鮮人やその家族の帰国事業のリード役として、共産主義国家・北朝鮮に「地上の楽園」が待っているかのように賛美した、かつての共産党の宣伝文句をほうふつとさせるものです。
また志位氏は、共産主義革命への道のりを「社会の進歩」とわざわざ言い換え、それは「一歩一歩、階段をのぼるようにすすむ。どの一歩も、民主的な選挙による」と強調。選挙での共産党への「一票」は、共産主義革命への「一歩」と位置付けています。
しかし、東京都議選の共産党の予定候補者が、共産主義社会について演説で語る姿は見受けられません。改正組織犯罪処罰法(テロ等準備罪法)などで政権批判を執拗に繰り返し、国民の不安をあおり、政権批判票を取り込むことに終始しています。共産主義社会が、それほど素晴らしいのであれば、街頭演説で堂々と語ってはどうでしょうか。