e私立高無償化で"横取り"続く
- 2017.06.26
- 情勢/社会
公明新聞:2017年6月26日(月)付
共産、政策実現力のなさ証明
17回質問しても行政動かせず
東京都議会公明党の強力なリードで今年度から実現した私立高校授業料の実質無償化―。共産党はよほど自分たちの実績として"横取り"したいようで、今なお「共産党都議団は4年間で17回都議会で質問している」(22日、小池晃書記局長)などと述べていますが、これまで指摘してきたように、政策はただ単に主張し続けていれば実現するものではありません。
今回の実質無償化は、「2017年度都予算案に計上→都議会で議決」というプロセスを経て実現しました。都議会公明党は、予算編成権を持つ小池百合子知事や都の財務当局に対し、実施可能な制度案を示して粘り強く説得し、予算案への計上を勝ち取るとともに、議会での合意形成に尽力。だからこそ、小池知事は「庶民目線、生活者目線の公明党の提案がまさに花開いた」と都議会公明党の実績であることを強調しているのです。
都予算案発表を報じた1月26日付各紙も、「公明要望で『私立高無償』」(朝日)、「実質無償化に踏み切ったのは、公明党が同事業の実施を強く要望したため」(読売)―などと、こぞって書いています。
一方、「共産党の成果」として報じた主要紙は皆無であり「共産党の17回の質問」によって知事が動いたわけではありません。逆に共産党は17回も質問しておきながら、どうして歴代知事を動かすことができなかったのでしょうか。
また共産党は、自分たちが紹介議員になって都議会に提出した「高校授業料軽減助成制度の充実」を求める請願に「公明党が反対した」などと述べていますが、それらは自民党、民進党など圧倒的な反対多数で否決されたもの。共産党の党勢拡大と連動した党利党略の請願ではないかとの疑念が拭えなかったことに加え、共産党が他党との合意形成をめざそうとしなかったから否決されたのです。
共産党は、公明党が汗をかいて実らせた実績を"横取り"する前に、まず自分たちの政策実現力や合意形成力が決定的に乏しい現実を直視すべきでしょう。