eコラム「北斗七星」
- 2017.06.29
- 情勢/社会
公明新聞:2017年6月29日(木)付
永田町では、バッジを付けるに値しないような議員の不祥事が報じられている。時折、地方議員でも"同様事例"があるが、本をただせば、彼らを議会に送り出したのは有権者である◆政策や実績などに共感して決めるなど、有権者が一票を投じる決め手はさまざま。訴えを吟味せず、印象で選ぶ場合もあるかもしれない。だが、ちょっと待ってほしい◆本来、民主主義の担い手は政党である。政党には政治家と大衆をつなぐ役割があるはずだが、現実はどうだろう。「公明」6月号での中北浩爾・一橋大大学院教授の指摘が興味深い◆中北氏はイデオロギーの衰退などを背景に、「ここ四半世紀、そうした政党の役割が衰退してきている」と指摘する。有権者の支持を得る手段としてのテレビやインターネットの台頭については、「それが過剰に大きな比重を占める政治空間は歪なもの」と警告。その上で、例外的な政党があると述べ、日常的に党活動を行い「有権者に深く根差している」公明党を評価し、期待を寄せる◆7月2日投票の東京都議選も終盤戦に突入した。投票先が未決定の有権者は少なくない。誰がこの地域にふさわしい人物なのか、決めかねている人はいる。あと3日。どこまでも誠実な対話に徹し、激戦を続ける公明党の23候補を押し上げていきたい。(広)