e災害時の不安解消へ

  • 2017.06.30
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年6月30日(金)付



オストメイト 個人の装具を役所に保管
愛媛・東温市



愛媛県東温市はこのほど、人工肛門などの装着者(オストメイト)が大規模災害時に避難所で生活することを想定し、ストーマ(腹部につくられた排せつ口)に付ける装具一式を、市役所と川内支所で保管する事業を開始した。
オストメイトは、腹部に排せつ物をためる袋(パウチ)を装着しており、一定時間ごとにたまった排せつ物を処理したり、交換する必要がある。この事業は、オストメイトが災害時に自宅で保管するストーマ装具を持ち出すことができない場合を想定して実施するもの。パウチの接続口のサイズや形状は、人によって違うため汎用品では対応できず、個人が所有するストーマ装具を保管する。
災害時には本人や家族が保管場所に取りに行く仕組みで、今月14日までに12人から申し込みがあった。保管できる装具は、約2週間分のパウチや消毒スプレー、洗浄剤、タオルなどで、パウチには使用期限があるため、保管は1年間としている。
オストメイトへの支援については、公明党の丸山稔市議が2014年12月定例会で、「災害時に予備のストーマ装具を持ち出すことは困難であり、避難所への備蓄を」と要望していた。
市社会福祉課の渡部友実子主査は「避難所で少しでも安心して過ごせるように実施した」と話していた。

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