eコラム「北斗七星」

  • 2017.07.03
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年7月1日(土)付



角界入りするには、日本相撲協会の新弟子検査に合格しなければならない。元小結の舞の海秀平氏は、ここで涙をのんだ経験を持つ◆身長が体格基準に4センチ足りず、約2カ月後の再検査まで壮絶な日々を過ごす。紆余曲折を経て、頭にシリコンを埋め込む手術に挑戦したからだ。自著「勝負脳の磨き方」によると、術後の3日間は全く眠れず、不整脈や激痛、吐き気に襲われた。1カ月かけてシリコンの中に水を入れていくと、まぶたを閉じられないほど顔が突っ張り、人相も変わった◆しかし、再検査の前日になっても1センチ足りない。もう一度通院し、注射を何回も打ち、水を詰めて、晴れて入門を果たす。「どうしても、あきらめることはできなかった」という執念には頭が下がる◆東京都議選は、いよいよ最終日。公明候補の多くは、もう一歩で勝利を掴める状況にまで追い上げてきた。かつてない激戦だけに、意中の候補をだれにするか、迷っている有権者は少なくない。短距離競走のように、わずか数センチが明暗を分けるに違いない。児童手当や子ども医療費の無料化など都議会公明党の豊富な実績や、「東京改革」にかける情熱は群を抜く。確信を持って語り抜けば、相手の胸に必ずや響く。最後まであきらめなければ、絶対に勝てる◆投票日の翌7月3日は、梅雨空を吹き飛ばすような爽快な朝を迎えたい。(明)

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