eあす10回目の「クールアース・デー」
- 2017.07.06
- 情勢/解説
公明新聞:2017年7月6日(木)付
地球温暖化対策進める
CO2削減へ街頭で節電など呼び掛け
公明の提案で創設
一平 あしたは「クールアース・デー(地球温暖化対策の日)」だっていうけど。
京子 そうよ。「クールアース・デー」は、公明党の提案で2008年に創設され、今年で10回目よ。
支局長 公明党が08年4月、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の初日(7月7日)を「クールアース・デー」とするよう政府・与党連絡会議で提案しました。地球温暖化対策に対する国民の関心を高めるためです。
京子 党青年局(現・青年委員会)は同年6月、福田康夫首相(当時)に「クールアース・デー」の創設を求める署名簿(約6万8000人)を提出したのよ。
一平 地球温暖化ってニュースで時々聞くね。それで日本も猛暑だって。
支局長 科学技術や産業の進展、人口急増に伴って二酸化炭素(CO2)の排出量が増えた結果、地球の平均気温は過去130年間で0.85度上昇しています。このまま放置すると、気温上昇は加速化し、100年後には4度程度上がるという予測もあります。
一平 南極などの氷が溶けて海面が上昇し沈んでしまう国があると聞いたことがある。農業や漁業への影響も心配だ。
京子 そう。人類にとって大切な問題なの。だから、地球温暖化防止について、みんなで考え行動しようって呼び掛ける"象徴的"な日として「クールアース・デー」があるっていうことかな。
一平 具体的な取り組みは?
支局長 環境省の音頭で毎年「クールアース・デー」にライトダウンキャンペーンが実施され、ライトアップ施設のライトダウン(一斉消灯)が行われています。国民に節電効果をアピールし、CO2削減につながる節電を幅広く呼び掛けるのが狙いです。
一平 テレビや新聞が報道している。ニュースで見たことあるよ。
京子 東京スカイツリーや東京タワー、横浜ベイブリッジ、通天閣、神戸ポートタワーなどのライトダウンが有名ね。
支局長 官公庁や学校などの公共施設、民間の施設にも協力を求めています。
一平 CO2削減の効果は?
支局長 昨年は、「クールアース・デー」と夏至の2日間のライトダウンに延べ4万5147施設が参加し、60万687.61キロワットの消費電力が削減できました。CO2に換算すると約348トンで、約2万4900世帯の1日当たりの排出量を削減できたことになります。
一平 今年はどうかな?
支局長 「クールアース・デー」のライトダウンを予定している参加施設は2万3704施設(7月5日時点)。33万7658.32キロワットの消費電力削減が見込まれています。環境省の担当者は「参加施設は年々、増加傾向にある」と話しています。
京子 そうした国の取り組みを後押ししようと、党青年委は毎年、「クールアース・デー」にちなんで、各都道府県本部の青年議員が各地で街頭演説を行い、地球温暖化防止や節電などを呼び掛けているのよ。
支局長 地球環境を守るには、「クールアース・デー」だけでなく、日ごろから生活の中で小まめに電気を消すなど、私たち一人一人が節電に取り組むことが大切です。
一平 はい。僕もこれからはムダな電気のつけっ放しに注意していくようにします。