e福岡、大分 大雨特別警報
- 2017.07.06
- 情勢/気象
公明新聞:2017年7月6日(木)付
公明県本部が対策本部設置
活発な梅雨前線の影響
活発な梅雨前線の影響で、九州北部では5日午後、局地的に猛烈な雨が降った。気象庁は午後5時51分に福岡県の朝倉市や久留米市など16市町村、同7時55分には大分県の大分市など15市町に大雨特別警報を発表した。大雨特別警報は5日午前に島根県の4市町にも出されていた。福岡、大分両県知事は自衛隊に災害派遣を要請した。
気象庁の梶原靖司予報課長は記者会見で「重大な災害が既に発生していてもおかしくない状況」と述べ、土砂災害や河川の氾濫に最大級の警戒をし、直ちに安全を確保するよう呼び掛けた。福岡のほか、大分、佐賀、熊本各県の一部に土砂災害警戒情報が出され、朝倉市などで避難指示・勧告が発令された。
朝倉市によると、男性(70)が浸水した住宅の排水作業中、濁流に流され行方不明になった。県警によると、久留米市では農作業中の50代男性と40代女性の夫婦が落雷で負傷した。
5日午後は対馬海峡から山口県付近に延びる梅雨前線に向かい、南から湿った空気が流れ込んだため、福岡県から大分県にかけて線状の降水帯が停滞した。気象庁は福岡、大分、佐賀各県で、1時間雨量が最大120ミリ超との記録的短時間大雨情報を発表した。
朝倉市では午後3時40分ごろまでの1時間に129.5ミリの猛烈な雨が降ったほか、同7時40分までの24時間雨量が457.0ミリに上り、いずれもこの地点の観測史上最多を記録した。
公明党は、5日午前に島根、広島、同日午後に福岡、大分の各県本部が災害対策本部を設置した。