e公的年金 運用益7.9兆円
- 2017.07.10
- 情勢/経済
公明新聞:2017年7月8日(土)付
2年ぶり黒字 16年度
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7日、2016年度の運用益が7兆9363億円となったと発表した。黒字は2年ぶり。トランプ米大統領による財政刺激策への期待感から10~12月期に国内外の株価が大幅に上昇したためだ。
運用実績を示す収益率は5.86%。1~3月期の運用損益は「トランプ相場」の息切れで伸び悩んだが、黒字を確保した。
16年度の運用損益の内訳は、国内株が4兆5546億円、外国株が4兆3273億円のともに黒字。一方、日米の長期金利が上昇(債券価格は下落)した影響により、国内債券が3958億円、外国債券が5962億円のいずれも赤字となった。
01~16年度までの累計の運用益は前年度末比17.5%増の53兆3603億円と2年ぶりに拡大。16年度末時点の運用資産額は7.5%増の144兆9034億円だった。