e地元就職 応援アプリ

  • 2017.07.10
  • エンターテイメント/情報

公明新聞:2017年7月10日(月)付



若者に好評 4300人登録
企業紹介など役立つ情報発信
宮崎市



地元就職を応援しようと、宮崎市が開発したスマートフォン用アプリ「20do(にじゅうど)」が若者の間で好評を博している。取り組みを後押ししてきた公明党宮崎市議団(島田健一団長)はこのほど、関係者や市内に住む若者と意見交換を行った。

同アプリは、市の「みらい・ときめきワークライフ推進事業」の一環で作成されたもので、昨年4月から公開されている。「20歳(20)の行動(do)」と、宮崎独特の焼酎文化である「"20度"焼酎」を掛けて、「20do」と命名された。

同アプリでは、地元就職率の向上をめざし、市内企業の就職説明会の日程や企業支援制度の情報、地元に就職した先輩の話や面接に役立つ助言などが随時配信される。現在までに約60の企業情報が配信されており、今後も増やしていく方針だ。

開発に携わった市観光商工部商工戦略局の深田崇弘主任主事は、「スマートフォンを活用した情報発信は、若者にとって、紙媒体での情報よりも身近だと思う。今後も多くの人に利用してもらいたい」と語っていた。

宮崎県では高卒者の県外就職率が高く、昨年度まで2年連続で全国1位だった。そうした中、2017年3月の新規学校卒業者の県内内定者率が0.7ポイント改善されるなど、着実に効果は表れている。

市観光商工部商工戦略局の永易貞幸局長は、「アプリがどれだけ若者に浸透し、地元で働く魅力を発信し続けられるかが重要。これからも郷土での就職増加へ工夫を凝らしていく」としている。

同アプリへの登録は、目標3000に対し、現在までに4300人を超えている。市では、成人式の出席率が例年7割を超えることから、アプリに式の出席確認や、新成人同士の情報交換など便利な機能を持たせ、案内送付と合わせてPRしたところ、新成人の間で評判となり登録者が一気に増えたという。市内に住みながら宮崎医療管理専門学校に通う田端正人さん(19)は、「来年が成人式なので、早速アプリを登録した。将来は市内で就職したいので、どんどん活用していきたい」と意欲的だ。

この取り組みについて党市議団は、上野悦男議員が2015年9月の市議会定例会で、若者の地元定着対策の充実を求めるとともに、地域に対する情報発信の重要性を訴えるなど、一貫して推進してきた。島田団長は「宮崎市の魅力を、より多くの人に知ってもらい、誰もが暮らしやすい地域づくりをめざしていきたい」と述べていた。

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