e「激甚災害」指定早く

  • 2017.07.19
  • 情勢/社会
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公明新聞:2017年7月19日(水)付



長期的支援 欠かせず
生活再建、農林業で要望受ける
九州豪雨 山口代表が福岡・朝倉市、東峰村へ



公明党の山口那津男代表は18日、九州北部を襲った記録的豪雨で甚大な被害が出ている福岡県朝倉市、東峰村を訪れ、被害状況を確認するとともに、住民を激励。首長との意見交換では、激甚災害への早期指定の要望を受けた。党福岡県本部の濵地雅一県代表(衆院議員)、河野義博参院議員、県議らが同行した。

まず山口代表は、東峰村の村役場を訪れ、渋谷博昭村長から被害状況などを聞いた。渋谷村長は、今回の災害は土砂崩れによる大量の流木で被害が拡大した点を説明。今後の災害予防に向けては森林整備の重要性を強調し、「森林を守る観点で復旧作業を行ってもらいたい」と要請した。村内のJR日田彦山線・宝珠山駅の前を流れる川に架かる橋に流木が打ち付けられている様子を視察した山口代表は、近くに住む杉野蓉子さんと懇談。豪雨当日に帰宅できなかったことや親族の家に被害があった状況を聞き、「困ったことがあれば何でも言ってください」と励ました。

朝倉市役所で山口代表は、森田俊介市長らから、合併した自治体が財政上の優遇措置を受けられる「合併特例債」の発行期限の延長、農林業や被災者生活支援、長期的な観点に立った支援などの要望を受けた。

また同市内では、大量の土砂や流木が堆積している赤谷川の復旧工事現場を視察し、土石流で崩壊した護岸の被災状況などを見た。県が管理している赤谷川は同日、国が緊急復旧工事を代行する制度の初適用となった。また、同市内に江戸時代からある農業用の三連水車を視察し、地元の農業関係者と懇談した。

視察後、山口代表は、「激甚災害の早期指定は住民に安心感を与えることができる。極めて大事だ」と強調した上で、「長期の復旧・復興を展望した時、自治体の財政力では限りがある。継続的な支援が必要だ」と力説した。さらに、「英知と財力を集中させ、復旧・復興を一日も早く成し遂げられるように全力を挙げる」と訴えた。

なお、山口代表は同日朝、福岡市内の県庁で小川洋知事とも意見交換し、要望を受けた。

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