e激甚指定 手続き迅速に

  • 2017.07.26
  • 政治/国会

公明新聞:2017年7月26日(水)付



河野氏 九州北部豪雨の復旧へ強調
加計問題の答弁で首相 「厳密さ欠いた」
参院予算委で閉会中審査



参院予算委員会は25日、学校法人「加計学園」の国家戦略特区を活用した獣医学部新設をはじめ、福岡、大分両県を襲った九州北部豪雨の災害復旧などに関し、安倍晋三首相が出席して閉会中審査を行った。公明党から河野義博氏が質問した。

河野氏は、九州北部豪雨について、政府が発災約2週間という異例の早さで激甚災害指定の見通しを示したことを評価した上で、指定手続きを迅速化する必要性を指摘。安倍首相は「激甚災害の円滑な指定をはじめ、被災地支援のあり方を検討していく」と答えた。

また、河野氏は、九州北部地域は5年前にも豪雨被害があったことから、「災害復旧では原形復旧ではなく、再び災害が起きても被害が生じない改良復旧工法の採用を」と力説。石井啓一国土交通相(公明党)は「国交省が管理する1級河川で流量増への対応などの改良復旧を進め、地方が実施する事業についても改良復旧事業の活用が進むよう支援する」と答えた。

一方、河野氏は、大規模災害の発生時、復旧・復興に向けた行政職員のマンパワーが不足する傾向にある懸念に対し、被災地の要請がなくても積極的に対応する「プッシュ型」支援の必要性も訴えた。

加計学園の獣医学部新設について、河野氏は、政府内で説明が食い違っていることなどに対し、国民の疑念が生じていると指摘し、「しっかり説明責任を果たし、国民の信頼回復に努めるべきだ」と強調。その上で、獣医学部新設の妥当性について政府の見解をただした。

安倍首相は、鳥インフルエンザをはじめとした感染症対策の充実など獣医学部新設の利点を説明した。

また、首相は獣医学部新設計画の把握時期について、野党議員から過去の答弁との矛盾点を指摘されたことに対し、「整理が不十分なまま答えた部分がある。厳密さを欠いた」と釈明した上で、同学園が事業者に決まった1月20日だと改めて述べた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ