e夏季議員研 山口代表のあいさつ(要旨)

  • 2017.07.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年7月27日(木)付



議員力こそ信頼向上の要
ネットワークの強さが実績生む
「働き方改革」で成長後押し



公明党の山口那津男代表が22日の党四国方面本部と、23日の富山、福井、石川3県本部合同の夏季議員研修会で行ったあいさつと、質疑応答の要旨は次の通り。

公明党への信頼度は、「議員力」に表れている。公明議員が一人しかいない自治体では、その議員一人が背中に「公明党」を背負っている。たった一人でも、県政、国政につなぐことができる。多くの人が、この公明党のネットワークの力、政策実現力を信頼している。衆院議員の任期満了まで1年半を切った。「常在戦場」の心構えで、今後も議員力を磨いていきたい。

議員力には①政策力②発信力③拡大力④現場力――の四つがある。その中核は「政策力」だ。選挙で訴える時でも、実績を語ることが最も説得力がある。何よりも、ネットワークを生かした政策実現が公明党の強みだ。市町村であれば、県や国とどう結び付くかを意識しながら実績をつくり、語ることを心掛けてほしい。結果だけをつまみ食いするのではなく、どう実現したかを語れる議員が本物だ。

「発信力」も大事な武器だ。選挙期間中は法定文書しか配布できないが、ツイッターやフェイスブックなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による情報発信は、ある程度認められており、先の東京都議選でも街頭演説の告知などが瞬く間に広まり、その威力を発揮した。今後の選挙戦でも、ぜひ活用してもらいたい。

「拡大力」に関する活動報告で、地道に地域のボランティア活動に参加したり、町会や自治会の人脈を培って、拡大につなげたとの話があった。議員一人一人が、日ごろから地域の人脈を丁寧に蓄えて、自分以外の選挙でも公明党を応援してもらうことがカギになる。まずは2、3人の支援者の核をつくり、それを少しずつ大きくしていく地道な活動の積み重ねが重要だ。

「現場力」が問われるのが街頭演説会。短い時間で瞬間的にアピールし、集まってくれた方々が「頑張るぞ」と勢いが出ることが大事だ。参加者の層や思いを一瞬で見抜き、臨機応変の訴えができる力を身に付けたい。

公明党がめざしているのは、「希望がゆきわたる国」だ。成長の成果が大都市、大企業に偏ることなく、地方や中小企業、家計、個人にも届けなくてはならない。

そのための政策課題の一つは「働き方改革」だ。日本は労働生産性が低く、諸外国に比べて長時間働く割には生み出す富が少ない。短時間でも集中して働けば、これまで以上の富を生み出せる社会にする試みが重要だ。労働生産性を高め、残業を減らし、有給休暇を取得しやすくしていけば、日本の成長力はさらに伸びる。

若者の会社選びも、賃金よりワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を重視する価値観になりつつある。働き方改革を経済界全体で取り組めば、高齢者や女性の働く機会を生み出し、効率よく成果を上げる社会に変えていくことができる。

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