e中山間地域に"生活の足"

  • 2017.08.01
  • 情勢/テクノロジー
[画像]メインイメージ

公明新聞:2017年8月1日(火)付



実証実験 新たに8カ所選定
自動走行車、「道の駅」往来



国土交通省は31日、中山間地域の一般道の休憩施設「道の駅」などで実施する自動走行車によるサービスの実証実験について、新たに8カ所を選定したと発表した。ビジネスモデルとして運用の可能性を検討するもので、スマートフォンを活用して自動走行車を呼び出す実験などを進める方針だ。

道の駅は、全1117カ所のうち約8割の876カ所が中山間地域に設置されている。周辺は商業施設に加え、診療所、行政窓口など生活に必要なサービスが集積している所も多い。少子高齢化や過疎化が著しく進む中で、自動走行車は集落と道の駅を結ぶ"生活の足"の役割を担う。

国交省は4月、自動走行車の技術面を検証する目的で秋田県などの5カ所の道の駅を選び、早い所では今夏から実証実験を開始する見通し。今回は、ビジネス面から検証するため、公募を経て、北海道大樹町の道の駅「コスモール大樹」、長野県伊那市の同「南アルプスむら長谷」など8カ所を選んだ。

また国交省は同日、自動運転のサービスに関して地域の特性を踏まえたビジネスモデルを議論する検討会を設立。実験結果を踏まえ、来年の夏ごろに中間取りまとめを発表する。

公明党は次世代カー(自動ブレーキ、自動走行)普及推進プロジェクトチーム(PT、赤羽一嘉座長=衆院議員)が5月に次世代カーの普及推進に向けて申し入れた提言の中で、地域の移動手段として自動走行車の活用を政府に求めるなど、後押ししてきた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ