e徘徊高齢者を早期保護

  • 2017.08.03
  • 生活/生活情報

公明新聞:2017年8月3日(木)付



伝言板サイトで情報交換
埼玉・白岡市



認知症などで徘徊する高齢者らを早期に保護しようと、埼玉県白岡市は今年度から、発見者と保護者が直接やり取りできるウェブサービス「どこシル伝言板」を導入した。推進した公明党の菱沼あゆ美市議はこのほど、担当者から利用状況を聞いた。

利用対象は、徘徊行動が見られたり、認知症と診断された高齢者などの保護者。高齢介護課で申請すると、専用の伝言板サイトにアクセスできるQRコードと身元特定のための番号が表示された「はいかい高齢者早期発見ステッカー」が、衣類用30枚、靴やつえ用10枚配布される。

利用者は伝言板サイトの初期設定として、保護対象者の性別や年齢、外見の特徴、発見の通知を受け取る保護者のメールアドレスなどを登録。さらに、介護支援専門員など家族以外の登録も可能だ。

発見者は、スマートフォンなどでQRコードを読み取ると、瞬時に保護者などにメールが自動送信される。URLにアクセスすると伝言板が表示され、伝言板上で発見者と保護者が情報を交換し、迅速な引き渡しへとつなげる。担当者は「市民にこの制度を知ってもらえるよう、周知を図っていきたい」と話していた。

徘徊高齢者の早期保護について、菱沼市議は2015年9月定例会で、対策を強く働き掛けていた。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ