e査察官新設し再発防ぐ
- 2017.08.14
- 政治/国会
公明新聞:2017年8月11日(金)付
濵地、浜田氏 適正な公文書管理徹底強調
日報問題で閉会中審査
衆院安全保障委員会は10日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報問題をめぐって閉会中審査を行い、公明党の濵地雅一氏が質問に立った。
濵地氏は、日報問題で防衛省が事実と異なる説明をしていたことを追及し、「国民の信頼を大きく損ねるものだ」と指摘。公文書の管理や公開で「二度と同じ過ちを繰り返さないよう再発防止策を」と訴えた。
小野寺五典防衛相は、公文書管理の徹底へ「(9日に)情報公開査察官を新設、任命した」と強調。情報公開請求に対し、文書が存在しないとされた場合に防衛省内全ての部局を対象に調査して再発を防ぐ方針を説明した。さらに、従来は「保存期間1年未満の文書」として廃棄されることがあった日報について、「今後、自衛隊海外派遣部隊の日報を全て10年保存とし、保存期間満了後に国立公文書館に移管する」と述べた。
一方、米軍普天間基地所属のオスプレイ機が豪州で墜落した事故に関しては「在日米軍に強く原因究明を求め、沖縄県民にしっかりと説明を」と訴えた。
続いて行われた同日の参院外交防衛委員会の閉会中審査で浜田昌良氏は、昨年7月の情報開示請求以降、日報問題に関する対応は「何度も改善できる機会があった」と力説。不適切な行政の対応が見つかれば、誤りを認め、速やかな改善を図るべきだと主張した。
小野寺防衛相は「肝に銘じて、しっかり対応していく」と述べた。
また浜田氏は、「情報公開は防衛省だけの問題ではない」と強調。「多く問題が起きるのが文書保存期間1年未満のもので、安易に扱われている」として改善を求めた。
防衛相、監察結果は適切
小野寺五典防衛相は10日の参院外交防衛委員会の閉会中審査で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報問題に関し、「防衛監察本部の職員が事実関係を解明するため、独立性の高い立場から徹底的に監査を実施した」と述べ、監察結果は適切だとの認識を改めて示した。その上で「問題の重大性を感じ、対策に努力していく」と語った。