e合葬墓を霊園に設置
- 2017.08.18
- 生活/生活情報
公明新聞:2017年8月18日(金)付
低料金で埋蔵、管理費負担なし
長野・伊那、塩尻市
長野県の伊那市、塩尻市は先ごろ、両市の霊園に「合葬墓」を設置した。合葬墓は大勢の遺骨を1カ所に埋蔵する施設。費用は初めに払う使用料のみで、一般の墓地に比べ格安。その後は手間や経費がかからない。「墓を受け継ぐ人がいない」「低料金の墓が欲しい」などの理由で合葬墓を求める人が増えている。
合葬墓の納骨は、共同埋蔵と個別埋蔵の2形式。共同埋蔵(両市とも1体につき使用料5万円)は遺骨のみを共同埋蔵場所に納める。個別埋蔵(同15万円)は骨壺ごとに棚に置き、使用が可能となった日から一定年数(伊那市は15年、塩尻市は20年)の後に遺骨のみを共同埋蔵場所へ移す。
伊那市では、公明党の前田久子市議が2012年6月議会で、身寄りのない人などのため低料金で利用できる合葬墓の建設を要望。塩尻市では、公明党の山口恵子市議が13年9月議会で、住民のニーズに応え合葬墓を設置するよう求めていた。
塩尻市に住む女性は「料金の安い合葬墓ができ、低所得者にとって、とても助かる」と喜んでいた。