e保育所で急病の子―すぐタクシー送迎
- 2017.09.04
- 生活/生活情報
公明新聞:2017年9月2日(土)付
病児保育室へスタッフ付き添い
県内初 保護者に好評
仕事と子育てが両立できる環境づくりをめざし、千葉県船橋市は「送迎対応付き病児保育事業」を県内で初めて4月から開始し、好評を博している。
同事業は、保育所などに預けた子どもが急病になった際、すぐには迎えに行けない保護者の代わりに、依頼を受けたスタッフの看護師らがタクシーで迎えに行き、市内の「病児保育室わかば」(尾﨑千景室長)で一時保育を行うサービス。
市内の保育所や小学校などに通う未就学児から小学6年生までの子どもが対象で、保育料や病院で診察を受けた際の受診料などは有料だが、送迎に使うタクシー代は無料なのが特徴だ。利用には事前登録が必要で、これまでに約100人が申し込んでいる。
尾﨑室長は「本当に手助けを必要とする保護者と子どものために、保育環境の整備に取り組んでいきたい」と話している。
船橋市は東京都心に近く、都内で働く市民も多いため、小さな子どもを持つ共働きの保護者などから「仕事中に子どもが病気になっても、勤務先からすぐに迎えに行けないことがある」との声が上がっていた。
市議会公明党(齋藤忠幹事長)は、病児・病後児保育の拡充に向けて、藤川浩子議員が2014年3月の市議会予算特別委員会で「市民のニーズに応えていただきたい」と求めていた。
このほど病児保育室を鈴木郁夫、石崎幸雄、藤川の各議員と共に視察した齋藤幹事長は「保育現場の課題を踏まえながら、今後も子育て世帯の支援を後押ししていく」と語っていた。