eコラム「北斗七星」
- 2017.09.04
- 情勢/社会
公明新聞:2017年9月4日(月)付
「はぁーっくしぃ!」と高いくしゃみ。「ぐぇーー」と長いげっぷ。北斗子の悪癖だ◆「癖」という字の成り立ちは恐ろしい。「辟」の右半分「辛」は刀。左上の「尸」は横から見た人。その下の「口」は肉片。つまり「辟」は腰の肉を切り取る刑罰を表す。にんべんが付いた「僻」は、肉を切り取られて真っすぐ立てず姿勢が片寄ること。それが習慣になるのが「癖」(白川静著『常用字解』)◆良い癖もある。北斗子は先月まで長野市に居住。当初どこへ行くにも車だったが、通勤を徒歩にした。車に頼る癖を改めるためだ。片道40分余り。初め長く感じたが、慣れた。歩くのが癖になり、不便な所へ行くのも平気だ◆公明議員の良い癖は「すぐ動く」こと。7年目の女性町議には苦い教訓がある。ある日、国道での事故を女性支持者が知らせてくれた。もう少しで夕飯を作り終わる。手を早めた。また携帯が鳴った。「どこにいるの? すぐ動かない議員に用はないわ!」と厳しい一言。飛んでいくと「この町で公明党議員はあなただけ。しっかり頼むわよ」と励ましてくれた◆以来、議員は「スピード第一」で行動。党員、支持者も地域の課題を次々と連絡。国会議員とのネットワークも使って多くの実績を挙げている◆初め辛くとも続ければ良い癖になる。武器になる。(直)