e若者の海外留学を応援
- 2017.09.07
- 情勢/解説
公明新聞:2017年9月7日(木)付
高校生らに給付型奨学金
グローバル人材の育成めざす
党青年委
一平 高校生などへの留学支援が進んでいるって聞いたけど。
京子 「トビタテ! 留学JAPAN 日本代表プログラム」(以下、トビタテ)のことね。
支局長 国と民間企業が共同して渡航費や返済不要な給付型奨学金を支給し、若者の海外留学を後押しする取り組みです。
一平 詳しく教えてください。
支局長 文部科学省は、意欲と能力のある全ての若者が海外留学に踏み出せるよう2013年10月からトビタテを開始しました。民間企業からの寄付などにより運営費が賄われています。
京子 15年度には、高校生を対象にしたコースを創設し、外国語習得を目的とした「アカデミック」や、専門知識やスキルを学ぶ「プロフェッショナル」など分野別に募集しています。
一平 いつまで募集しているの?
京子 現在、8期生の募集を10月20日まで行っているのよ。来年4月1日から10月31日までの間に留学する生徒が対象で、留学期間は28日以上、2年以内。詳しくは、トビタテのホームページ(http://www.tobitate.mext.go.jp/index.html)に掲載してあるわ。
一平 高校生の海外留学の実態は?
支局長 文科省の調査によると、3カ月以上留学した高校生は、ほぼ年間4000人台で推移していましたが、06年度から減少傾向にありました。景気悪化や学生の"内向き志向"が影響したとみられます。しかし、公明党の推進で留学支援が徐々に充実したことにより、11年度から増加に転じています。
京子 多感な高校時代に、国際経験を積むのは大切よね。そのため、党青年委員会(樋口尚也委員長=衆院議員)は、大学生などの留学促進とともに、高校生への支援も推進してきたわ。
一平 具体的には?
支局長 党青年委は、グローバル人材を育成するため、返済不要の給付型奨学金の創設などを一貫して推進してきました。特に、知識や語学の吸収力が高い高校時代に、海外留学を経験する必要性を主張。15年に党学生局が安倍晋三首相に行った政策提言でも、高校生を含めた留学支援の強化を求めました。
京子 こうした取り組みを受け、政府は20年までに日本人留学生を倍増する目標を掲げて、グローバル人材の育成に取り組んでいるのよ。
一平 トビタテの充実につながっているんですね。
支局長 その通りです。高校生の留学支援や環境整備に取り組む都道府県も増えています。15年度には、独自の支援策を実施する都道府県が43に上り、11年度の19から大幅に増加しました。
一平 先日、党青年委が実施した重点要望でも、高校生への留学支援強化が盛り込まれていたよね。
支局長 党青年委は8月28日、菅義偉官房長官に対し、来年度予算の概算要求に向けた重点政策を要望しました。
京子 席上、樋口委員長は、「4割近くの高校生が留学を望んでいても実際に経験できたのは1%しかいないとの調査結果がある」と述べ、意欲と能力のある高校生は希望すれば全員が留学できるような環境づくりを訴えたわ。
支局長 具体的には、地方公共団体を通じた経済的支援(地方財政措置やふるさと納税を活用)、トビタテのノウハウを生かした研修の実施、留学コーディネートなど、国と地方が連携した高校生の留学支援の仕組みを要請しました。
一平 夢が広がります。若者の未来のために頑張る公明党を応援します。