eコラム「北斗七星」

  • 2017.09.11
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年9月9日(土)付



以前、与党交流団で北京に赴く機会を得た。過密日程だったが、夜にわずかの時間ができ、宿舎近くの繁華街・王府井を一人で歩いた。当時、両国間には緊張感が走っていたが、身構えていた北斗子が遭遇したのは人懐こい北京っ子たち。片言の英語と北京語で、一時の交流を楽しんだ◆こんな場面も忘れられない。中国の唐家セン元国務委員を取材した折のこと。公明の記者であることを伝えると、日本語で「聖教新聞は来ていないのかい」と、ニッコリほほ笑み、語り掛けられた。中国との信義を貫いてきた党創立者への信頼が、どれほど厚く深いのか、その一端に触れる機会となった◆昨8日夜、北京で日中国交正常化を祝う記念式典が開かれた。公明党からは北側一雄副代表が出席した。今年は節目の45周年。関連イベントでは、中国側で交渉に当たった周恩来首相の言葉として、「両国が争えばアジアは乱れ、協調すれば安寧になる」との言葉も紹介された◆1972年9月の国交正常化以来、公明党は両国関係を重視し、絆を深めてきた。末永く友好関係を築くため、とりわけ青年議員の交流にも力を注ぐ◆時を経れば変わるものは当然ある。しかし、互いに深く結ばれた友誼は不変である。混沌とした世界情勢だからこそ、この一点を大切にしなければならない。(広)

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