e関東・東北豪雨2年

  • 2017.09.12
  • 情勢/解説

公明新聞:2017年9月12日(火)付



洪水被害の再発防ぐ
茨城・常総市 石井国交相が献花、視察



2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し大水害に見舞われてから10日で2年を迎えた。石井啓一国土交通相(公明党)は同日、決壊箇所の茨城県常総市上三坂地区の完成した新堤防などを視察した。公明党の中島亨一、遠藤正信の両常総市議らが同行した。

関東・東北豪雨では、茨城県など3県で8人が犠牲となった。常総市では、市域の3分の1に当たる約40平方キロメートルが浸水し5000棟以上が全半壊した。自宅や車中に取り残されるなどしてヘリコプターで救助された人は、同市を中心に約1300人に上った。

新堤防は、約200メートルの決壊箇所を中心に約2.6キロメートルに渡って整備。再発を防ぐために必要な高さや幅を確保した。

新堤防を視察した石井国交相は、「今後も堤防整備をはじめ、洪水時の水位を下げる川の掘削など対策工事を着実に進める」と強調。水害から地域住民を守るため、ハードとソフトの両面での取り組みの重要性に触れ、「地域の皆さまと連携しながら、安全・安心に向けた防災・減災対策に努めていく」と語った。

これに先立ち石井国交相は、決壊現場近くに作られた、水害を後世に伝える記念碑の除幕式に出席。あいさつの中で、「鬼怒川流域で起きた豪雨災害を風化させることなく後世に伝え、二度と同じような水害を起こさせないことが重要だ」と述べ、今後も国と自治体が連携して総合的な水害対策を進めていく考えを示した。石井国交相はこの後、治水対策の進捗状況などについて神達岳志常総市長らと意見交換した。

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