eコラム「北斗七星」

  • 2017.09.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年9月27日(水)付



人の胸の上に描かれた「ハート」に「+(プラス)」を記した「ハート・プラスマーク」。日常生活において困難を抱えながらも、見た目からは分かりづらい心臓や腎臓の疾患など「内部障がい」を示すシンボルマークである◆いまでは、よく見掛けるこのマーク。普及のきっかけとなったのは、青森市に暮らす一人の内部障がい者の声だった。「電車の優先席に座ると冷たい視線を浴びたり、職場でも配慮されず、きつい仕事を任された」との体験を公明党の市議に打ち明けたのは、13年前のことである◆この"声"は、すぐさま市議から県議へと伝わった。さらに県議の仲介で「内部障害・内臓疾患者の暮らしについて考えるハート・プラスの会」と井上義久政務調査会長(当時)らとの懇談会を開催◆そして2005年2月、衆院予算委員会で井上氏は「ハート・プラスマーク」が描かれたパネルを掲げながら、内部障がいに苦しむ人たちの窮状を訴えた。一方、全国の公明党議員が地方議会で「内部障がい」を相次いで質問。内部障がいへの理解とマークの普及が大きく進んだ◆公明党の国と地方議員のネットワークの力で生まれた実績は、枚挙にいとまがない。これこそが「他の政党では、なかなか真似できない公明党の強み」(中央大学・佐々木信夫教授)である。(川)

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