eコラム「北斗七星」

  • 2017.09.28
  • 情勢/社会

公明新聞:2017年9月28日(木)付



「今後3年程度で最も有望な投資先」を問われ、3年連続でトップに挙げられた国。答えはインドである。国際協力銀行が国内製造業を対象にした調査だが、インドは今年度、来年度とも中国を上回る経済成長率が見込まれ勢いがある◆米国に拠点を置く世界的に有名なIT(情報技術)企業の最高経営責任者も同国出身である。この分野で卓越した能力を持つ同国の若き人材が、国を渡り、世界各地で陸続と活躍している◆なぜ、彼らがIT関連に強いのだろうか。要因の一つとして考えられるのが、同国で小学校から行っているコンピューターのプログラミング教育。早い時期から採り入れることで、技能を磨いている◆コンピューターは、あいまいだったり、間違った命令では適切に作動しない。正確な指示(プログラミング)がなされているから、ワンクリックでも動く。2020年度には、わが国でも小学校でプログラミング教育が必修になる。論理的な思考力向上も期待されている◆アナログ世代は、いまひとつピンとこないかもしれないが、やがて「読み書き"プログラミング"」の時代になりそうだ。資源に乏しいこの国で、こうした取り組みに限らず、次代の「人への投資」をどれだけ手厚くできるか。政治主導で進めるべき、重要なテーマである。(広)

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