eコラム「北斗七星」
- 2017.10.17
- 情勢/社会
公明新聞:2017年10月17日(火)付
テレビをつければ、にわかに政治を扱う番組で、にぎやかだ。衆院選の投票日は今度の日曜日。政治家の訴えも丁々発止、ヒートアップしている。どの政党に政権を委ねるのか。政権選択に直結する衆院選だけに、有権者が投じる一票の重みは、いや増して大きい◆読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は、新入社員研修の際に必ず語り掛ける言葉があるという。そのうちの一つが「鳥の目、虫の目」を併せ持とうという内容である。いま起きている出来事について、全体を見渡す目と細部にも目を凝らすことの大切さを訴えている◆この視点、国の制度を作り、税の仕組みを決める国会議員にも当てはまるだろう。その町に暮らす人々が何に痛みを感じ、何を望んでいるのか。現場の息遣いを知らないと、のちのち政策のミスマッチがあらわになるのは必至である◆政治家に欠かせない原点とは。前出の橋本氏は、こうも語っている。「溢れるばかりの情熱をもって主張すべきを断固主張する。そしてその底には心から人を思いやる気持ちがなければならない」(14日付「読売」)。真に良識ある政治家を国政に送り出せるかどうか、その決定権は私たちの手の中にある◆本当に、託すに値する政党なのか、候補者なのか。鳥の目、虫の目で、じっくり見極めていただきたい。答えはおのずと「公明党」となる。(広)