e両院議員総会での党幹部あいさつ(要旨)

  • 2017.11.02
  • 情勢/解説

公明新聞:2017年11月2日(木)付



ネットワークの力を発揮


19年統一選、参院選めざし 政策実現で結果出す

山口代表


衆院選を経て、残念ながら(国会で)迎えられない仲間が出たことを心からおわび申し上げたい。しかし、全国の党員、支持者の真心からのご支援によって新しい戦力を迎えることができた。共に切磋琢磨し、団結して頑張っていきたい。

先の衆院選では、5年間の自公連立政権の取り組みや実績、政権運営を評価していただいた。さらには、急速に進む少子高齢化を乗り切るための「人づくり革命」や経済成長に結び付けるための「生産性革命」に消費税を生かすと同時に、財政健全化にも取り組むという責任ある姿勢に評価をいただいた。

また、緊迫する北朝鮮情勢に対して政権基盤をしっかり固め、国際社会と連携して解決を進めるという訴えにも国民の厚い支持を得た。

衆院選を受け、10月23日に自公党首会談を開き、連立政権合意を改めて結んだ。政権合意の前文では、与党で3分の2を超える議席をいただいたが、議席数に決しておごることなく、謙虚に、真摯に政権運営に取り組む政治姿勢を確認した。政権合意で掲げた政策は新内閣の下で確実に実現し、国民の期待に応えたい。

憲法改正については内閣の政策課題ではないが、政党として国会で携わる立場から、政権合意では衆参両院の憲法審査会で審議を促進して国民的議論を深めていくことを確認した。

来週にはトランプ米大統領を日本に迎える。中国の習近平国家主席は党大会で新たな体制を決め、政権基盤を固めて出発した。北朝鮮問題の解決にはこうした国際社会との連携が重要だ。先の衆院選で国民の信をいただき、自公政権の基盤を固めることができたことは、まさに、このためであることも改めて確認したい。

これから、われわれがめざすべき大きな戦いは、2019年の統一地方選、参院選になる。公明党の最大の特色は、地方議員と国会議員のネットワークの力だ。それを通じて新たな政策実現に向け、次の大きな戦いまでに、わが党としての取り組みがしっかり実を結んで国民に届くよう一致団結していきたい。


国民の期待に応える


震災復興台風被害 被災者に寄り添い支援

井上幹事長


衆院選を戦う中で党員、地方議員のネットワークはかけがえのないものだと改めて痛感した。それを大事に国民の民意をしっかりと受け止め、政策実現をしていくことが政党本来の役割だ。これは民主主義と議院内閣制を支える基盤でもある。これを強化しながら、次の戦いに向けて出発したい。

自民党と公明党が交わした連立政権合意では、強い日本経済の再生や「全世代型社会保障」の構築などの課題のほか、東日本大震災からの復興加速、福島再生、防災・減災対策の充実も盛り込まれている。

震災発災から6年半が過ぎたが、いまだ多くの被災者が仮設住宅などで避難生活を強いられている。被災者一人一人が「人間の復興」を成し遂げるまで闘い続けていく。熊本県など各地で起きている災害への対応でも、被災者に寄り添っていきたい。

10月27日に宮城県南三陸町の台風被害現場を調査した。復興に追い打ちをかける甚大な被害だ。被災者が次に向けて力強く出発できるような支援をしていかなければならない。

特別国会の会期は、12月9日までの39日間となった。8月の改造以来、所信表明や代表質問を一度もやっていないので、特別国会で行う。公明党の公約や政権合意の実現へ闘う機会になる。しっかり結束して結果を出していきたい。そして、支援をいただいた多くの国民の皆さまの期待や思いに応える闘いに頑張っていきたい。

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